タオへの道

真に幸せに生きるとは何かを探求する、幸せ道。

時代が変わっても、ずっと愛され続けるお店の秘訣

いつも利用する駅の近くに、
老夫婦がやっている小さな洋食屋さんがあります。
 
2年ぐらい前に、
そのお店でランチをいただいたことがありました。
 
ホールは奥様、
キッチンは旦那様という役割分担。
 
ランチを注文するとすぐ、
ホール担当の奥様が
フォークなどカトラリーを持ってきてくれました。
 
私がお箸、フォークをテーブルの上に並べていると、
奥様が飛んできて、
 
「そうじゃないわよ!」と並べ替え。
 
食事を運んできた時も、
「こういう順で食べるのよ」
と食べ方の指導まで。
 
 
自由に食べさせてくれないんだ・・
もうこの店にはこないな
 
 
そんなこと思いながら、会計を済ませ、
お店を出ようとした時。
 
 
 
奥のキッチンにいたおじいさんシェフが
帽子をとって、
 
 
「ありがとう」
 
と言ってくれたんです。
 
 
 
この瞬間、
 
あ、私、間違ってた
と思いました。
 
 

一人一人に向き合う心

 
きっとこのおじいさんシェフは、
いつもこうやってお客様一人一人に
キッチンの奥から挨拶をしているんだ、
 
 
この方は、
何十年もずっと、
 
お店にきてくれた方一人一人に向きあって、
料理を作っていたんだ・・
 
と思いました。
 
 
そのおじいさんが
エネルギーを込めて作った料理を、
 
 
最高に美味しく食べてもらいたい
 
 
こんな想いが、
奥様にあったんだと思います。
 
 
だから、あんな細かい指示を・・
 
 
うるさいおばあさんだ、と思った私が、
間違っていました・・
 
 
今思い出すと、
お客さんと奥様が、親しげに話していました。
 
みんな常連さんだったんです。
 
老夫婦の想いを感じて、多くの人が
またあのお店に行こう!と
リピートするんだと思います。
 
 
 

信念を貫く

何十年も飲食店をやっていると、
経営が苦しい時ももちろんあると思うし、
 
このままでいいんだろうか?と
悩んだ時もあったかもしれません。
 
 
でも、どんな状況にあっても、
入れ替わりの激しい飲食業界の中で、
ずっとお店を続けられるのは、
 
 
お客様一人一人への
変わらぬ愛があってこそ
 
だと思います。
 
 
 
時代がどんなに変わっても、
 
「愛、1st」を貫く経営は、
 
廃れることはないんですね。
 

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張り紙

 
が、しかし。
 
昨年の春からずっと、
休業中だった洋食屋さん。
 
先日、新たな張り紙が貼られていました。
 
 
 
 
「閉店します。
 
 長い間、ありがとうございました」
 
 
 
 
時代の変わり目、
寂しさもありますが、
長い間、本当にお疲れ様でした!

 

【今日のTao】

「愛、1st」で輝き続ける

 
と、話はこれで終わりじゃないんです。
長くなったので、また明日続きを書きます!

 

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